Sunday, June 21, 2009
『歩行』の新アドレス
です
どうぞお楽しみくださいまし
歩行地獄の読書録 |
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WEB雑誌
『歩行』というのは、自分が学生時代につくった同人誌です。歩くことが好きだからという単純な理由もありますが、どこまで歩けるのか、自分で見てみたいという思いがありました。歩くという平凡なことの非凡さを、フランツ・カフカは、
「もしお前が平地を歩いていて、歩こうという十分な意欲をもちながらそれでも引き返すとしたら、それは絶望的な事態だろう。しかしお前は険しい急斜面を、いわば下からでもそれとわかるほど険しいところをよじ登っているのだから(中略)お前は絶望するには及ばない」(『夢・アフォリズム・詩』平凡社ライブラリー)
と書いていて、わが意を得たりと思いました。
書くことと歩くこと、読むことと歩くことの精神のありようは、自分にとってはよく似ています。つまり、続いていくことが、です。
僕はよく不注意から、車やらバイクにひかれます。書くことと読むことにも事故はつきもので、いい意味での事故もあれば、永遠の中絶につながる事故もあります。ただし、引き返せないのなら、そういうものを全部引きずってでも、歩くしかないのではないか。
この試みがどこまで続くのか、それはまた別の話ですが。
明日から、改題いたします。どうぞお楽しみに。
『ドロヘドロ』林田球著・小学館 13巻〜
『ドロヘドロ』がいい。コミックイッキの連載で、創刊された当初から三巻ぐらいまでは追いかけていたが、あまりの連載の遅さにいらいらして読むのを中断したが、あらためて耽溺。内容はまた書きます。
『ナンバMG5』小沢としお著・秋田書店
『フジケン』小沢としお著・秋田書店
ベンヤミンが書いている部分が実に少ない。これで著と表記するのは(しかも全文同文庫シリーズの一冊からの再録!)公共広告機構的視点からすれば、いかがなものかと思うが、得るもの多し。
アジェのまとまった写真と行き方をはじめて見、サーシャ・ストーンという写真家を知る。
会社の帰りに、新宿しょんべん横丁でK先生と飲む。
「元気ですよ」とおしゃられる割りに、ふさぎこんでおられたので、よくよくお話を伺ってみると、だしぬけに断筆宣言をされる。
とりあえず、麦酒をもう一本あけて、「今日ほれた人」の誤字脱字の放置ぶりをたしなめられ、この頁の一部に差別的な表現があると怪気炎をあげられる。早速なおす。
久々に、文学窶れ(やつれ)という言葉を思い出した。いまどきまっとうな作家なのである。
「読書日和」は、6月21日から「テレビのない風景」に改題いたします。内容はかわりませんが少し意識をかえます。お楽しみに。
『ハイスクール1968』四方田犬彦著・新潮社=◎
『荻窪風土記』井伏鱒二著・新潮社=◎
6月21日に新アドレスに移転いたします
いましばらくの間、こちらの頁でお楽しみくださいまし
イヤフォンをつけて音楽を聴いていたら、片側が聞こえないと思って、不思議に思っていると、左耳の鼓膜が裂傷していた。はじめて耳鼻科の門をたたいて、耳の薬をもらう。痛みには強いほうだという自負があっさり崩壊して、絶叫する。痛みというよりかは味わったことのない変な感じにびっくりしてしまった。しばらく、聞こえないらしいが、治るらしいので、耳薬をさしてよく眠る。
誰かが亡くなると、本が一斉に放出される。試しに一冊とりあげると、植草甚一の署名があった、とたしか沢木耕太郎が書いていました。古本屋に毎日足を運んでいると、いきなり推理小説が充実したり、エスエフや評論、哲学がざっと棚にならんだりする。しかも安値で。
これは、売るべき場所を知らない人が、宝物のような本をとにかく邪魔の一念で捨てることによって起りがちな現象で、そんなものを見つけた日には棚買いするしかない。
いただいてきました。
パトリシア・ハイスミス、ジョン・D・マクドナルド、レックス・スタウト、福島正実……。目につくものは全部買って、配送依頼。やはり、古本屋通いはたまりませんな。
タイトル通り、鬱と躁にゆれる日々のエッセイ。中島らもは、自他ともに認める薬中で、僕は家が近所だったこともあり、作家としてより、アル中で、薬中のひとである認識のほうが強かった。
らもと同じ町内にすんでいたC君とあそぶときは、らも家を通過せねばらなず、早足で歩いた。なにか怖かったのである。
薬でお茶漬けすることができるほどの薬と酒を飲み続けて、無事であるはずがない。十年間ちかく失禁に苦しめられたあとは、いきなり道で昏倒するようになった。意識を失って、突然ワンタンメンのなかにダイブしたり、階段を歩いている途中、いきなり手足の自由がきかなくなって、生垣につっこんだり、ついにはナルコレプシーもどきを発症したりと、死に方を知っているだけに読めば読むほど複雑な心境になる。
中島らもの本は全部読む作家リストに入っているので、どれだけ趣味のあわないものを書いていても、読了するつもりでいるのだが、やっぱり僕は、もっと生きて、自称「大っ嫌いなエンターテイメント小説」を書き続けてほしかった。
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